ランニングによる膝の内側の痛みは、太ももの硬さと関係する

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ランニングする方に多い、膝の内側の痛みに鵞足炎(ガソクエン)とゆうものがあります。

鵞足炎は鵞足と呼ばれる膝を曲げる筋肉(半腱様筋・縫工筋・薄筋)の付着部が炎症し膝の内側に腫れや痛みが生じた状態です。

鵞足炎を引き起こす要因

鵞足炎は膝関節の屈伸動作の繰り返しにより腱や骨などが摩擦し、鵞足に位置する滑液胞に過度のストレスがかかった結果、膝の内側に痛みが発生すると考えられています。

使いすぎや負担の増加に注意

鵞足炎を引き起こす主な要因としては使いすぎ(オーバーユース)とされています。

ランニングやジョギングで負担の大きいコース(坂道や階段)や急なランニング距離の増加が鵞足炎を引き起こす要因となることがあります。

また、日常動作でも立ち座りなどの屈伸動作が多い方にも注意が必要です。

他にも、太ももの筋肉が硬い(柔軟性の低下)、ウォーミングアップ不足、シューズが合っていない、肥満、変形性膝関節症、X脚などが鵞足炎を引き起こす要因となる可能性があると考えられています。

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症状

鵞足炎の症状は膝の内側からスネにかけ痛みが生じます。
また、ランニングや階段の上り下りで痛みが増し、症状がひどくなれば安静にしていても痛みを感じることがあります。

膝の内側に痛みを感じたら?

鵞足炎は痛みが軽度であれば膝を曲げる役割の太ももの裏側や内側の筋肉のストレッチで痛みを緩和できる可能性があります。

テーピングで患部を保護すれば、無理の無い範囲で運動を行うことも可能と考えられています。

安静が必要な場合も

痛みが強い場合には、ウォーキング、ランニングなどの運動や痛みが増す動きを避け、患部を安静に保つことを心がけてください。

また、患部に熱感や腫脹がある場合はアイシングで対応し1回15分程度を1日に3〜4回行い炎症の軽減に努めると良いでしょう。

予防するには?

ランニングなど運動を始める際はウォーミングアップを入念に行い、急激な運動量の増加や坂道、階段など負担のかかりやすいコースは避けるようにしてください。

ストレッチで負担を軽減

太ももの筋肉が硬い状態でのランニングなどの運動は鵞足部を痛める可能性があります。

太ももの内側や裏側の筋肉を習慣的にストレッチすることで筋肉の柔軟性を高め、鵞足部へかかる負担を軽減できると考えられます。

ニーイン・トゥーアウトに注意

ニーイン・トゥーアウトとは膝が内側に、つま先が外側に向き、ねじれが生じることで膝に負担のかかりやすい状態にあると考えられます。

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※ニーイン・トゥーアウトの膝(正面)

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※ニーイン・トゥーアウトの膝(上から)

歩く、走るなどの動作を行う際は、ニーイン・トゥーアウトにならない様に注意し、つま先と膝の向きを同じ方向になるように意識するようにしてください。

これらを気をつけることで、膝への負担やケガのリスクを軽減できる可能性があります。

まとめ

鵞足炎はランニングなど膝の曲げ伸ばしを繰り返えす動作により起こる可能性があります。

膝に痛みを感じたら無理はせずに運動量を減らす、アイシングするなどの、早めの対処をしてください。

また、普段から歩き方を気をつけたり、ストレッチで太ももの柔軟性を保ち、膝への負担を減らすことが大切です。

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参考文献

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