ハイヒール無理して履いていませんか?むくみや腰痛との関係も

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ハイヒールは「背が高くみえる」「脚が長くみえる」などから、ファッションやビジネスで履く方も多いと思います。

そんな様々な場面で履く機会の多いハイヒールですが、腰や脚に大きな負担がかかっている可能性があることをご存知ですか?

今回はハイヒールがカラダに与える影響について紹介していきます。

ハイヒールがカラダに与える影響

ハイヒールを履くとカカトが上がり重心が前方に傾くことから、カラダに様々な影響を与える可能性があります。

腰痛

ハイヒールを履くと以下の順で腰への負担が大きくなり腰痛になりやすいと考えられます。

  1. ハイヒールを履くと重心が前方に傾く
  2. 前方に傾いた重心を上半身で(腰をそらせて)無理に後方に戻しバランスをとる
  3. 上半身を無理に後方に戻しバランスをとることで、腰の筋肉に過度の負担がかかり腰痛を引き起こす

また、海外で行われた1年間定期的にハイヒールを履いていた200人の女性を対象とした調査では58%の方が腰痛を訴えていたことがわかっています。

この調査でもハイヒールを履くことにより腰の反りが増加し、背中や腰の筋肉の活動レベルが高くなり、腰痛の訴えが増えたと述べられています。

つま先への負担

ハイヒールを履いて歩くとつま先への圧力がかかり、タコや外反母趾などの足のトラブルを引き起こす可能性があります。

また、ハイヒールを履いて歩く女性とローヒール履いて歩く女性のつま先への圧力を比較した研究では、ハイヒールを履く女性の荷重がつま先の内側(親指)方向に向かいより強い圧力が加わることがわかっています。

すでに外反母趾を有する場合はさらに症状を悪化させる恐れがあり、ハイヒールを履くことを極力避けた方が良いでしょう。

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膝痛

ハイヒール履いて歩くことで変形性膝関節症のリスクを高める可能性があることがわかっています。

ハイヒールを履いて歩いた時と裸足で歩いた時の膝への負担を比較した研究では、裸足に比べ、ハイヒールを履いて歩いた時の膝の内側への圧力が23%増し、膝への負担が大きくなる結果となりました。

長期的にハイヒールを履いて歩くと関節への負担が大きく、変形性膝関節症の要因の1つとなる可能性があると考えられます。

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脚のむくみ

ふくらはぎの筋肉にはポンプ機能の働きがあり、下半身からの血液を重力に逆らいながら心臓に戻す役割りがあります。

しかし、ハイヒールを履くとふくらはぎの筋肉の動きが制限され、ポンプ機能の働きを低下さることから脚のむくみが生じると考えられます。

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対策

ハイヒールでカラダに負担をかけない為にも以下の対策があります。

ハイヒールを履かない

ハイヒールを履かない、もしくはハイヒールを履く頻度を極力減らすようにする。

また、可能であればフラットシューズを持ち歩きハイヒールを履かないで良い時には、フラットシューズに履き替えるなどの対策とるのも良いでしょう。

3センチ未満のヒールを選ぶ

ヒールの高さが5センチ〜10センチの高さのハイヒールを履いて歩くとふくらはぎの筋肉への負担が増え、疲労しやすいことがわかっています。

ヒールの高さが3センチ未満であればふくらはぎへの負担が少なく、スニーカーとあまり変わりがなく履くことがでる為、なるべくローヒールのものをおすすめします。

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まとめ

健康の観点からみると、ハイヒールはカラダに様々な負担かける為、あまり履くことはおすすめできません。

しかし、どうしても履かないといけない時もあり、普段からヒールの高さや履く頻度を調整しカラダへ無理のかからないよう心がけてみてはいかがでしょうか。

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参考文献

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