アイスクリームや冷たい飲みものなどを口にしたとき「キーン」と頭が痛くなった事はありませんか?
あの痛みは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれ多くの方が不快な思いをしたことがあると思います。
これらのほとんどは心配されるような状態ではなく、その多くはほんの数秒〜数分で痛みが治るといわれています。
アイスクリーム頭痛のメカニズムは?
アイスクリーム頭痛のはっきりとしたメカニズムはわかっておらず、以下の2点が有力とされているようです。
- アイスクリーム頭痛は冷たい物が口から喉を通るときに、咽頭と呼ばれる部位にある神経が冷たい刺激をうけ、脳が冷たい感覚を痛い感覚と錯覚することで起こるといわれています。
- 冷たいものを食べると急速に口内や喉が冷える為、カラダは温めようと血流量を増やします。その時、頭部に繋がる血管が膨張することで頭痛が起こるともいわれています。
片頭痛と関連している可能性も
研究ではアイスクリーム頭痛の発生と片頭痛の既往歴との間に関連があることを見出している。
2003年に台湾の中学生8789人に行われたアンケート調査では、参加者の40%がアイスクリーム頭痛を経験しており、片頭痛の既往歴のある学生はアイスクリーム頭痛の発生頻度がより高かったことがわかっています。
アイスクリーム頭痛の対処法
アイスクリーム頭痛は一時的なもので放っておいても治りますが、対処法としては以下のようなものがあります。
温かい飲み物をゆっくり飲む
温かい飲み物は冷えた口の中を温め血流量を調整することにより、痛みを和らげるようです。
舌を口蓋に押しつける
舌の先端を口蓋の屋根に押しつけることで温かい飲み物と同じように温めることができ痛みを緩和できる可能性があります。
すぐに温かい飲み物を用意できない時におすすめです。
アイスクリーム頭痛を防ぐには
アイスクリーム頭痛を防ぐ最も簡単な方法は冷たい物を一気に食べたり、飲んだりしないことです。
冷たいものはゆっくり口に含むことで痛みの原因となる神経への刺激を減らします。
まとめ
アイスクリーム頭痛は危険なものではないといわれていますが、額やこめかみに不快な痛みが生じます。
この時期冷たいものを口にする機会が多いと思いますが、一気に飲んだり、食べたりせず
ゆっくり口にする習慣を心がけてみてください。