日本では人生のうち約8割の人が腰痛を経験し、そのうち原因が特定できない腰痛や3ヶ月以上続く腰痛を慢性腰痛といわれています。
この慢性腰痛がカラダのバランス感覚と関係する可能性がある事がわかりました。
慢性腰痛とバランス感覚の関係
人は平衡感覚や視覚などから得た情報を組み合わせ、様々な日常動作のバランスを保つことが出来ています。
このバランス感覚が転倒のリスクから私達を守ってくれているといっても過言ではなく、人間にとって重要な役割を果たしています。
今回、バランス感覚が慢性腰痛の有無で影響を受けるのかを調べた研究報告をご紹介します。
重心の動揺範囲を測定
この研究では慢性腰痛を有する15名の女性と腰痛の無い健常者15名の女性が参加し、バランス測定には床反力測定盤に立ち重心の動揺範囲を測定しました。*1
測定の結果、慢性腰痛を有する参加者が健常者に比べ重心の動揺範囲が大きく測定され、バランス感覚が低下している可能性がある事がわかりました。
バランス感覚の低下は転倒そして骨折のリスクも上がると考えられます。
このような事にならない為にも、慢性腰痛の方はほったらかしにせずに早めのカラダのケアをオススメします。